2016年8月26日金曜日

オデッセイ(5代目)・大阪~奈良~三重方面


今回はミニバン2台目レビュー。学生にとって普段は乗れない高級車、オデッセイ・アブソルートです。



▼乗車の状況…☆☆
冒頭に高級車とか書きましたが、なんでこんなのに乗れたかというと…蓋を開ければ実家のクルマ。北海道に進学する時、コレに乗れなくなるのがちょっと残念でした。

ルートは大阪~三重~奈良県を東西に行って帰って来ました。主に幹線道路と高速道路を使用。


▼エクステリア…☆☆
エリシオンと(旧)オデッセイの間の子になった、新型オデッセイ。シルエットはエリシオンなんですが、見た目がゴツイ! 最近のホンダ顔にしてもゴツすぎる。
かといってトヨタのようなアル/ヴェルみたいな奇抜さにも薄くて、…ヤンキーになったけどなりきれてません、みたいな感じ? 特にアブソルートは。

僕としては、ホンダ顔は嫌いじゃないんですよ。フィットとかアコードとかカッコいいって思う。ステップワゴンもちょっと可愛さがあるし。しかしオデッセイ、お前はダメだ!!
でも、シルバーラインのおかげで値段相応の高級感はありますよね。


 また改造車ばりに地上高が低く見えますが、先代からさらに底床になった模様。スライドドアになったこともあって後席の乗降性は抜群! これも、ウチが先代から買い換えた理由だったりします。


▼インテリア…☆☆☆
このオデッセイの前は3代目オデッセイに9年間乗っていたので、どうしてもそれと比較してしまうんですけど、全然違うクルマになりましたね。
ホンダ車だけあって多少立体感あるインテリアなんですけど、3代目みたいな包まれ感は薄まりました。乗車姿勢もアップライトになって、寝て乗るクルマの方が好きな僕としてはちょっとガッカリ。


ただし、先代との比較ぬきで見ると値段なりの立派な内装です。


メーターはホンダの新世代デザイン。アブソルートは赤色で装飾されていますが、これ単体でみるとあまり似合ってないですね。
棒状のタコメータは250回転刻みのオモチャです。セレナも同じく250回転刻みですが、個人的にはあっちのメーターデザインの方が好きかな…。

にしても、ODO2600kmって…
年間走行距離、僕の方が親より多いんじゃないのか? 僕クルマ持ってないのに。


▼アクセル…☆☆☆☆
見るからに重たそうなオデッセイですが、さすがにパワーは余裕ある感じ。ペダルを踏むと、角を立てないようにしながらもしっかり加速してくれます。今回は2人乗車でしたが、満席でも割とまともに走りそう。
CVTの感触はやや不自然ですが、そもそも加減速に対してクルマにショックが来ないようになっていて、乗り心地という意味での不快感はありませんでした。

というか、車内でのエンジン音がとても静かで、けっこう集中しないとパワーの変化は分かりません。タコメーターもあんまり当てになんないし…。
人を運ぶクルマとしては優秀なんですけど、アブソルートに期待してたものとは違いました。


▼ブレーキ…☆☆☆
走りだしてすぐ、一発目のブレーキングで、後席に置いてた荷物がズレて前に落ちました。30km/hくらいしか出てなかったのに…。何が言いたいかというと、ペダルの遊びがとっても少ないです。
ホンダ車ってみんなこんな感じなの? フィットに乗った時はこんなことなかったですが。

もちろん遊びが少ないのが悪いわけではないです。ただコントロールのポイントが全体的にかなり前にある印象で、もうちょっと奥でもいいのに、という。
このままでも慣れれば全然乗れるんですけどね。


▼ハンドル…☆☆☆☆☆
こんなカタチになってもホンダの高級車、ハンドル操作とクルマの挙動は満足でした。
ハンドルはずっしりなのに滑らかに動き、重い車体なりにちゃんと反応してくれます。
急な操作に対しても反応して、かつ荒っぽいところは中和してくれる。悪く言えば中途半端?

ただし乗り心地良いかというとそうではありません。路面の凹凸やうねりは結構拾うし、アブソルートは特に乗り心地固め。いくら丁寧にハンドル操作しても、道が悪ければ不快になりそうです。


▼シート…☆☆☆☆☆
今回のオデッセイ、2列目をキャプテンシートにした7人乗りモデルと、ベンチシートにした8人乗りモデルが存在します。今回のは8人乗りモデルです。

シートはやや柔らかめ、でもふわふわ感はあまりありません。
運転席のシートは、前後、座面の上下、背もたれの角度に加えて、ヘッドレストの角度まで細かく調整可能。大きさは身長165センチの自分でちょうどなので、小柄な人でも大丈夫です。文句なし!


2列目も広く座り心地良いです。今回のオデッセイでは、2列目をキャプテンシートにした7人乗り仕様を選ぶこともできます(画像は8人乗り)。

そして、注目したいのは3列目。


分かりますか? シートの座面が斜めになってます。
プレマシーとか、あとセレナでさえも、3列目はやや窮屈で、座ると膝が浮いてしまったり。そういうのって実質子ども専用席になっちゃいますが、オデッセイは違います。座面を斜めにして長くし、太ももの下にしっかり支えを入れてます。ちゃんと足も置けます。
ちょっと不自然な姿勢ですし、また乗り心地は知りませんが、大人も座れる3列目です。

まぁそれでも、真ん中8人目は無理でしょうね…。


▼その他
「アブソルート」は、2代目から設定された、オデッセイのスポーツグレード。しかしその立ち位置は意外と曖昧です。

たとえば3代目オデッセイには「アブソルート」と「Lタイプ」が別々に存在し、スポーティなのはアブソルート、装備てんこ盛りなのはLタイプという住み分けでした。価格はLタイプの方が上だったはずです。
しかし今回の5代目では、スポーティなのも、装備が豪華なのもアブソルート。Lタイプは、なくなった?

この統合は良くないと思います。以前なら、走るオデッセイが良い人はアブソルート、装備充実で高級感ある底床ミニバンが欲しい人はLタイプを購入できましたが、今回だとどちらの場合もアブソルート。
チョイワルな走り屋(?)に両側パワースライドドアが必要か?と言われたら多分NOですし、乗り心地良い高級ミニバンが欲しい人は足回り固いアブソルートなんか買えません。

今回のオデッセイは実質エリシオンの後継なので、そもそもの立ち位置が変わってると言われればそれまでなのですが、でも、先代までのオデッセイ乗ってた人はこれしか選択肢ないんですよ。今はジェイドがありますが、空白の時期がありましたから。
 

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